『スピリチュアリティと宗教』-プログラムⅠ(NO.5)-

テキスト

スピリチュアリティと宗教

新しい意識の高まりのなかで、既成宗教はどのような役割を担うだろう?多くの人々はすでにスピリチュアリティと宗教の違いに気づいている。

信念体系ー自分が絶対的真実だとみなす一連の考え方は、どのようなものであれ、持ち主をスピリチュアルにはしない。それどころかその考え方(信念)と自分を同一化すればするほど、自分のなかのスピリチュアルな面から切り離されていく。

「信仰心篤い」人たちの多くはこのレベルに留まっている。思考を真実と同一視し、その思考に自分を完全に同一化しているので、自分だけが真実を知っていると主張するが、実は無意識のうちに自分のアイデンティティを守ろうとしているだけだ。

この人たちは思考の限界に気づかない。自分の行動と信念に完全に同意しない人間は間違っていると決めつけ、そう遠くない過去には、相手を殺害することも正当化されると考えていた。いまでもそう思っている人たちがいる。

新しいスピリチュアリティ、意識の変容は、たいてい制度化された宗教の外で起こる。

思考と概念に支配されたこれまでの宗教でも、その一部には必ずささやかにスピリチュアリティが宿る場所があった(宗教組織はそれに脅威を感じ、多くの場合、抑圧しようとした)。

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伝統的な宗教の信者にも形や教義、硬直した信念体系へのこだわりを捨て、スピリチュアルな伝統に隠されていた深さや自分自身の深さを発見する人たちが増えてきた。

この人たちは自分が「スピリチュアル」かどうかは何を信じているかではなく、どんな意識の状態にあるかによって決まることに気づいている。そしてそれがその人の行動や人間関係を決定する。

形を超えた向こう側を見ることができない人たちは、自分の信念に、つまり自分のエゴイスティックな心にいっそう深く囚われてしまう。現在、かつてなかった意識のうねりが見られるが、同時にエゴの壁も分厚く強化されている。

一部の宗教組織は新しい意識に向かって開かれるだろうが、さらに頑なに自分たちの立場や教義にこだわり、人間の集団的エゴの自衛と「反撃」の構造の一部になる宗教もあるだろう。

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だが、エゴは解体される運命にある。その硬直化した構造は、宗教であれその他の制度、企業、政府であれ、一見どれほど強固に見えようとも内側から崩れていくだろう。

いちばん硬直した、いちばん変化しにくい構造がまず崩壊する。ソ連の共産主義が良い例で、どれほど頑固に守りを固め、どれほど頑強な一枚岩に見えたかしれないが、ほころびが見えたほんの数年で内部から崩壊してしまった。

しかも、誰もその崩壊を予測できなかった。すべてが突然で、誰もが驚いた。このような驚きがこれからもたくさん、私たちを待っているはずだ。

引用元:ニュー・アース 意識が変わる世界が変わる [ エックハルト・トール ] 『第一章 私たちはいますぐ進化しなければならないースピリチュアリティーと宗教』より

※書籍のご一読を推奨します。

テキスト音声 3:35

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MEMO動画 2:05

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”その考え方(信念)と自分を同一化すればするほど、自分のなかのスピリチュアルな面から切り離されていく。”

肉体の中に魂(エネルギー)が入っていると思われがちですが、スピリチュアルの教えでは魂の中に肉体が入っていると云います。

万物全てがエネルギーから成り立っていますから、当然のことかもしれません。

つまり、私たちの本体は魂エネルギーなわけですから、肉体を自分自身と思い込むほどに、本来の自分自身から分離していきます。

これはこれで地球での生命の味わい方であったわけですが、そういう生き方にそろそろ飽きてきた、もう目覚めようかなという方がこのプログラムに参加されているように思います。

ではでは、ALOHA!